加子母地区での暮らし(移住サポーター)
中津川に住もうスタッフ 2020年08月26日
本日も移住サポーター田中さんに、加子母地区での暮らしを紹介してもらいます♪
こんにちは。移住サポーターの田中浩子です。
加子母地区に移住して農家をしています。
立秋からやたら暑い日々。
しかも2週間以上の雨なし。
人間も辛いですが、畑の作物たちは本当に辛そうでした。特に長梅雨でサボっていた西方いも(在来種の里芋)のヘタりっぷりったら・・・・。
こんな時、里に張り巡らされた用水のありがた味を実感します。周囲の田んぼも出穂を迎えているので水がいるし(たなか野菜畑は田んぼはやっていません)、借りている畑によっては構造改善以降一度も水を引き入れたことのない場所もあるので、一筋縄ではいかないです。
というわけで、早朝からのトウモロコシ収穫と並行しての水の引き入れは寝不足を引き起こしました。夫、お疲れです。

先週末から夕立には激しいスコールが降るようになり、数日に渡る夫の必死の作業で入れた水の数10倍の雨が簡単に降り注ぎました。自然ってすごい。敵いません。ヘタっていた里芋たちは、「枯れてなんかいませんけど?」って知らんぷりな余裕顔(笑)
写真↑はスコール後の空。一気に涼しくなりました。
トウモロコシの収穫は無事に?終了しました。さすがに長雨の影響を受けて、歯抜け状態だったり、小ぶりだったり。でも、味はよかったようです。皆さんのおかげで無事に売り切りました。ありがとうございました。
トウモロコシ自身は受粉不足で歯抜けになっても気にはしてないんだろうな。人間の都合。

雨が降らなかった分、川遊びは堪能しました。
すぐそこに綺麗な川がある幸せ。
なんといっても涼しいし。子どもらも上機嫌!
川で遊ぶのって体力がいるし、体幹も鍛えられる。いつまでも夢中になる。
こんな経験が一番の宝物になるはず。
たったの9日間。全国で一番夏休みの短かった中津川市ですが、子どもたちは夏を満喫して元気に学校へ行っています。
運動会などのイベントも全て「昨年度に倣って・・・」が通用しない。
小中学校のそれぞれ最高学年の娘たちは、毎日考えています。工夫の仕方や楽しみ方など。
考えるってことをさせてもらえるってありがたいなぁと思います。
今年は、ご多聞にもれずに加子母でも夏祭りは中止となりました。
私にとっては、夏祭りは「また一巡したなぁ」を実感するイベントです。毎年、花火を観ながらシミジミして「来年もこの花火が観られますように」と念じてきました。
余談ですが、加子母では村民が花火協賛金を払います。たったの千円ですが、自分も出資しているっていう気持ちになれる花火です。素敵でしょ?
今年は花火もなしかぁと諦めていたら!
素敵なお知らせがきました。
シークレット花火会の様子 (←こちらをクリック)
「かしもの子供限定 シークレット花火会」が行われました。
↑ これです。
もちろん、会場にいかなくても見えるわけですけど、家族で会場に行きました。
何事も例年通りにはいかない年ですが、いつもの場所で花火が観られたってことが嬉しかったです。感謝感謝!

トウモロコシと入れ替わりで収穫が開始したのがオタフク生姜。
水も暑いのも大好きな作物です。
なんて綺麗な色!
土の中に育つのに、なんて艶やかな姿なんでしょう。
色彩担当の神様はハイセンスです。
毎年、ハッとさせられる色と香りです。
最近、エッセンシャルワーカーという言葉を見かけます。人々が日常生活を送る上で欠かせない仕事を担っている労働者っていうことみたいですね。
農家はエッセンシャルワーカーらしいです。
ちょっと持ち上げられている気がするけど、悪い気はしません。
でも、士農工商で農が2番目っていうのと同じなんじゃないかなー?と思うのはひねくれているかしら?
処暑すぎてもしばらくは暑いようです。
朝晩は、涼しさは1日ごとに増してきました。
秋の葉物苗(キャベツや白菜など)の出荷も始まりました。
こんなに暑いのに白菜?と感じるんですが、収穫は2ヶ月後。もう晩秋です。
あの冷たい空気が待ち遠しいのは私だけではないはず。
山間地の秋はつるべ落としが如く早い。
季節との競争が始まります。
加子母地区での暮らし(移住サポーター)
中津川に住もうスタッフ 2020年08月11日
こんにちは。移住サポーターの田中浩子です。
中津川市の一番北にある加子母地区で農業をしています。たなか野菜畑という農家です。加子母に夫婦で移住して、早17年目。農家になって12年目。小中学生の娘が二人います。

地元でお借りした畑で野菜を作っています。郷土野菜のサトイモ「西方いも」、在来種の青豆、スイートコーン、落花生、飛騨赤カブなど面積を多く使う野菜を中心に10品目ほどを育てています。現在、畑の耕作面積は約4ha。畑の枚数は50枚ほど。加子母の土地にあった野菜を中山間地にあった形で育てていきたいと考えています。家庭菜園用の野菜苗の生産もしています。地元の産直や道の駅に出荷してますので、加子母へお立寄りの際はぜひぜひのぞいてみてください。
移住のきっかけなどは、I.Uターン者体験談に2012年に取材してもらった記事が載っているので、お読みいただければと思います。(記事の最後にURLを記載しています。)
立秋を過ぎました。
今年は雪のない冬に始まり、コロナ禍の中ではありながらも気候的には平穏な春を迎えたと思ったら、50日にも及ぶ長梅雨。そして、8月に入っても快晴の日に恵まれない夏となっています。そして早くも立秋。
標高500m以上ある加子母地区では夏は短いんです。例年だと、海の日頃から立秋までが本当に暑い夏。我が家にはクーラーはありませんが、寝苦しいというのは数日あるかないか。立秋あたりで空に鱗雲を見つけて「ああ、本当に立秋だわぁ。夏もそろそろ終わりだなぁ」って実感します。
今年は、長雨のせいか野生動物がたくさん里に降りてきています。山に食べ物少ないのかもしれないと感じています。ハクビシン、狸、猪、カモシカ、日本鹿、猿、ハシボソカラス、山鳩。畑の周辺で見かける、いわゆる”害獣”をざっと挙げただけでも、こんなにいる。家の前の道でも普通に狐やキジを見かけます。
ここは動物園なのか!
キジといえば。
私は、都会育ちなのでキジなんて動物園で出会うものでした。(まぁ、上述の動物はどれも都会では出会いませんが。)移住してから気付きました。
「キジはものすごくありふれた生きもの。」
だから、桃太郎のお供は犬、猿、雉子(キジ)なわけですよ。ついでに国鳥なわけですよ。実際に加子母ではしょっちゅう出会います。飛ぶのが下手で畑の周囲で子育てをしています。草刈りをすると飛び出してきたりします。本当に人の近くに生きている鳥なんだということも知らなかった私です。

私たちは、8月はひたすらにトウモロコシを採っています。朝5時ごろから始動して、午前中には直売所に出荷を終了して、午後は子供と近所の川へ行くというのが典型的なパターンです。
大雨の影響を受けつつも、なんとか収穫まで漕ぎつけたトウモロコシ。風に煽られて倒れたのに、見事に立ち上がって実をつけました。本当にありがたい。例年にもまして、野菜のたくましさを感じています。
トウモロコシ収穫の最大のライバルは台風と動物。どうか無事に最後の畑まで収穫できますように!

同じコーンではあるけれど、変わり種。
マッシュルームタイプのポップコーンです。一般的なバタフライタイプは今までにも育ててきたことけれど、初めてマッシュルームタイプを育ててます。
なんと!!!雌穂が赤い!!!

綺麗な色!
ポップコーンらしく、長雨なんて関係なし!というほどのたくましい育ちっぷりです。同じコーンでも、スイートコーンに比べてポップコーンの方が野性味があります。たくましい作物は好きです。
最近考えていること。
オンラインで旅行に行くとか、コンサートを見るとか、舞台を見るとか、映画を見るとかそんなことができる時代が加速してますね。娘の高校の説明会や通信教育さえもオンライン。田舎に住んでる身としては良い時代だとも言えます。
それでも思うことはオンラインが便利になればなるほど「生」で体験するってことの価値が上がることになるんでしょうね。
旅行先で感じる不安や匂い、劇場に入る時の高揚感。
想像するだけでドキドキします。
やっぱり画面じゃ比べ物にならない感じがします。それとも次第に慣れるんでしょうか。
8月は毎日トウモロコシの収穫があるので、加子母からほとんど出ない生活が普通です。今年はコロナ禍のこともあり、子どもたちも祖父母宅に帰省させずに加子母で過ごします。
できるだけせっせと川に遊びに行こう。
身近なリアルを楽しみます。
移住体験ツアーを開催しました!!
中津川に住もうスタッフ 2019年11月13日
11/10(日)に移住体験ツアーを開催しました。
定員いっぱいの方のご参加いただき、
市内のイベントや空き家、移住サポーターさん宅を訪問しました!
坂下地区では、岐阜のはじっこマルシェを訪問。
空き家などを活用し、飲食店、アクセサリーの販売、マッサージ、絵画展、ペーパークラフトなど様々な催しを行っていました。


川上地区では、夕森もみじまつりを訪問。
約1万5000本のもみじが、色づいていました。

マルシェでは、移住サポーター大畑さんの愛犬「コハル」がお出迎え!
また、マルシェでは五平餅、きのこ汁、ホットドッグなどグルメも揃っておりここで昼食を取りました。

昼食後は、移住サポーターの大畑さん宅を訪問。

大畑さんは、ご自宅をセルフビルドをしており、今も作業を行っています。
参加者は大畑さんのお話に熱心に耳を傾けていました。

訪問の最後には大畑さんと記念撮影を行いました!

午後も空き家見学を行いました。
落合地区の空き家では、仲介業者の岡山工務店さんにお話をいただきながら見学をしました。

空き家見学を行ったあとは、移住サポーターの小池さん宅を訪問しました。

小池さん宅の畑を訪問し、農業についてお話をいただきました。
畑では、落花生や里芋などを栽培しており、連作障害とならないよう同じ畑で続けて同じ作物を作らないようにしているそうです。

最後は、小池さんが大好きな景色とおっしゃっていた坂本地区から見える恵那山をバックに記念撮影をしました!
様々なところを訪問した移住ツアーも全行程が終わるころには、日暮れを迎えあっという間の一日でした。
今回いただいたご意見も参考に、来年も参加していただいた皆さまに喜んでいただけるツアーを行っていきたいと思います。
移住サポーター委嘱式!
中津川に住もうスタッフ 2019年07月16日
はじめまして、坂本地域に住んでいる小池菜摘(こいけなつみ)です。
この度中津川市で新設された「移住サポーター」に任命していただき、委嘱書をいただきました。

川上で木工業を営む大畑賢悟さんと一緒に。
今回は都合でいらっしゃいませんでしたが、加子母で農業を営む田中浩子さんと3人で、今年度の移住サポーターをつとめます。
わたしたちは移住してきて、中津川を日々愛でるひととして、これから様々を発信していこうと思っています。
どうぞよろしくおねがいいたします。
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少しだけ、自己紹介をさせてください。

1986年大阪府出身の写真家で3歳の娘がひとりいます。
2014年から夫の故郷中津川へやってきて、夫婦で家業の農業を継ぎました。
坂本の赤土で、落花生・里芋・さつまいもをメインに栽培し、伝統野菜きくごぼうの復活にも取り組んでいます。規格外や傷ものはお菓子や惣菜にして販売もしています。
写真のお仕事としては過去恵那川上屋さんや馬籠ふるさと学校さんの広告写真を撮らせていただいたり、家族の記念写真やプロフィール写真、ストーリー撮影など。いのちの営みを撮るのが好きです。
koike-labという屋号の個人事業主です。
というわけで今は写真家百姓を名乗ってあれやこれやとたのしいことに首を突っ込みまくる毎日を送っています。
趣味はファミリーキャンプ。特技はうたうことな33歳です。
関西弁は、大阪に帰省してから数日間限定で出ます(笑)
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移住してきて5年、はじめは東濃弁が聞き取れず途方に暮れたこともありましたが…
すこしずつ学びながら写真を撮って野菜をそだてて暮らしていくなかで、すっかり中津川が大好きになりました。
あたたかいひとたちも、美しい光や水も、木々も地形も。
ほんとうに、日本の中でも随一の「暮らしやすい田舎」です。
そんな立場から、今後は
移住希望者の方の疑問や不安を解消したり、Iターン・嫁ターン(Uターンの夫について移住して来たひと)の方に寄り添う活動をしていければと思っています。
何卒、よろしくおねがいいたします!
小池菜摘
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Photographer * *Natsumi Koike*
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Koike lab. 代表
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