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2025年1月末(外国人含)

人口と世帯
人   口 73,410人
男  性
女  性
36,070人
37,340人
世  帯 31,903世帯
中津川市に住もう

2024年故郷能登災害との1年 〜復旧復興再建への前に〜

中津川に住もうスタッフ 2025年1月21日 火曜日

こんにちは、寒さ本番ですね。今朝は「マイナス8度」
極寒の中津川市川上在住サポーターの大畑です。
今回も引き続き能登半島地震のこと。

復旧復興についてのお話しの前に、「避難」や「備え」について。
以前お話しした通り、母と姪は一時期「避難所」に入ってました。
地域指定避難所の道が閉ざされ、そういった方が相当数集中してしまいました。
阪神淡路、東日本、その時の光景と変わらない地べた雑魚寝、寒さ、不安。
あれから変わってないのです。

さすがに数日後数週間後は改善されてきた模様ですが、それでも過酷には変わりない。
電気、水道、もちろん普通にトイレも使えません、袋や新聞紙を使いたまっていく汚物。
それを処理するのも被災者の人たちです。姪も若かったので色んな仕事をやったようです。
仮設トイレが来たのは数日後。
数多くの道も寸断され。物流も。
食事はしばらくいわゆる非常食のパンを1日一つだったそうです。

避難所に入れない、またはそんな状況だから行きたくない。
そんな方がいわゆる「在宅避難者」です。
状況は同じです、傾いた家、電気も水もない家。
把握できない方も相当いました。実家の近隣の方もそうでした。
そんな状況だから物資が回ってこない。情報がない。仮設トイレなどない、寒空の夜外で用を足すしかなかったと、男性も女性もです。トイレ問題はこの後数ヶ月にわたりました。

数年前から頻発してた能登地域での地震、能登半島地震は来ることはわかっていました。
しかし、全てのことが不足し、全てのことが想定外、

●死者7人 避難者数2781人 全壊家屋120棟
これが、石川県が出していた被害が大きくなる冬の食事時間帯での被害予測です。
見直した方が良いと言われていた中、地震がおきてしまいました。

●死者(関連死含め)508人 避難者数最大5万人以上 全壊家屋6445棟、半壊含めると25000棟余り、被害家屋91000棟
これが、実際、現実です。

僕が言った「想像する100倍のことがおきる」の1つの要因なのでしょうか。

災害の備えも100倍の備えが必要だと思います。気持ちもです。
このブログを読んでいる、田舎へ移住するという方に対してもお話ししたいです。

個人として可能ならば、避難生活、1ヶ月は想定する。
ここでは当たり前のことは省きます
●食料、水はもちろんですが。そこまで準備が難しい水は携帯浄水器は用意した方が良いです、もちろん電気、燃料使わないタイプ。
●電源、発電機があれば良いですが、問題は燃料です。能登でもガソリン等の燃料がストップしました。可能ならば
蓄電池それもソーラーパネル充電可のタイプ。情報収集にスマフォは欠かせないです。
●簡易トイレ、ポータブルトイレ、あとそれをどう処理またはある程度の期間の保管も考えた方が良い。
収集車など来ません。全ての施設が被災しているからです。
火葬場もです。実際にご家族のご遺体を自ら運び、寸断された道路を迂回し何時間も市外の火葬場まで。事実です。

あとこれはピンとこないかもですが、「シンプルに生きる、いらないものは処分、リサイクル」です。
もし家の押入れや倉庫や納戸にでも、巣立って使わなくなった子供のもの、家電、服、雑貨、家具、思い出の品(もう子供は思い出いらないですから)
そんなものあったら、今すぐに処分してください。少しずつでも今すぐ始めてください。
その代わりに、もし外の倉庫などがあれば、すぐ出せるとこに備蓄品を入れてください。

これは後々自分の再建、社会の復興に大きく関わってきます。災害時どれだけのゴミが出ると思いますか。みなさんの想像をはるかに超えます。
災害後住む場所を作り再建するためにどれだけ邪魔な存在か、どれだけの時間と体力を費やするか。誰もやってくれませんよ、みんな被災者です。
お金出してもやってくれませんよ、信じられないくらい業者さんが不足します。もしかしたらゴミを出すなという事態にも。
これは嫌という程思い知らされました。

移住、田舎に住みたいという方。
田舎だからできることはあると思います。畑にできる広い土地があれば、バイオトイレもいいかもしれません。
近くに綺麗な川があるのかも。自給自足ができるのかも。火を起こして煮炊きできるのかも。
それは田舎の良いとこでしょう、能登の方もそれはありました。

けど、それだけで生きていけないんです。

あなたが選ぼうとしている土地は、どんな土地ですか、どんな危険が潜んでいますか。
井戸水安心。地形が変わるんですよ、水出ませんよ。
川までの道が無くなるんですよ。
今選ぼうとしている土地の自治体は、どれくらい準備してますか。どのような想定をしていますか。
指定避難所は、どれだけのキャパを想定していますか。
その避難所はどういった場所にありますか。危険地域が多数あると思います。
ここ中津川市川上も例外ではありません。

備えなんて数限りなくありますが、大事なのは意識と想像力です。
そこの土地、自分の力を考えて準備するしかないかと思います。
田舎暮らしは素敵です。それは町、集落、地域があってこそ、消えてしまうかもしれない。
能登は現実にそうなる地域があるのです。

最後に災害にあったらまずすることの1つ。
片付ける前にとにかく被害写真を外観、室内、くまなく四方八方から撮っておいてください。
「罹災証明」再建の少しでもの救いとなります。

次回は、復旧復興に向けてです。
前回もう元には戻らないと表現しました。
けど、未来は作る事は出来るはず。
そんな気持ちです。
その際に全国からのご支援、ボランティアの方々、長期で支援してくださった自治体支援の方々
本当にありがとうございました。