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中津川市へようこそ!山が近くて川がきれいで水も空気もおいしい

2024年3月末(外国人含)

人口と世帯
人   口 74,046人
男  性
女  性
36,372人
37,674人
世  帯 31,806世帯
中津川市に住もう

子育てを振り返って(移住サポーター)

中津川に住もうスタッフ 2021年3月29日 月曜日

こんにちは。移住サポーターの田中浩子です。

 

今年の3月。我が家は、長女は中学卒業。次女は小学校卒業となにかと区切りの春です。

長女は私たちが中津川市加子母に移住してから生まれたので、ここでの生活は子育てと共に歩んできました。

転勤族で都会育ち(東京と大阪を行ったりきたりして育ちました)の私にとっては驚きの連続だった子育てでした。ということで、ちょっと子育てを振り返ってみようかと思います。私が住む地域は中津川市の中でも田舎の地域だということは前提として読んでくださいね。

 

◎ずっと一緒に育つ

母子手帳をもらうとすぐに保健師さんが自宅に様子を見にきてくれました。その時に妊婦教室に呼ばれました。同じ月数ぐらいの妊婦さんの会。

そこで言われたのが、「このメンバーは中学卒業までずっと一緒やよ」ってこと。

まだお腹の中でたった数センチの子どもたちが15年後まで一緒に育つの!?母親たちも一緒に付き合っていくの!?

しかし、それは事実でした。妊婦教室→乳幼児学級→保育園→小学校→中学校と数人の出入りはありながらも、ずーーーっと1クラス。保育園の待機児童なんてものはありません。親同士も否応なく長い長い付き合いになります。

長女は中学卒業式で答辞を読みました。その中で「共に過ごした長くて、愛おしい時間」という言葉がありました。言わなくてもわかる。お互いに弱さや強さも全部知ってる。そんな感じなのでほぼ兄弟ですね。

転勤族で育った私にとって、いつでも頼れる幼なじみと言える人たちが30人もいるってことは羨ましい限りです。

気がかりなのは人間関係の狭さ。サマーキャンプに行かせたり体験合宿に参加させたりなどして、初対面の人の中で過ごす術を身につけることは気をつけました。

 

◎自然の中で育つ

自然の中で遊ぶということには事欠きません。

山を散歩するなんてことは簡単にできるので、天気が良い日にはおやつを持って出かけます。

夏は毎日のように川遊び。本当に幼い頃から川で遊ばせていました。涼しいし、体幹は鍛えられるし、楽しいし良いことだらけ。大きくなれば友達とつるんで遊んでいるのを岸から見守っているだけでOK!子どもと水遊びは相性が良いと思います。

保育園でも結構な距離をお散歩していたり、裸足で運動会をしたり、田んぼでイナゴをとってきたりとワイルドな保育でした。都会育ちの親戚の子の保育園運動会動画を見せてもらった時にふくらはぎの太さが違うことに驚いたことを覚えています。たくましく育ちます。

以前、学校帰りの子がマムシを振り回して持って帰ってました。家に持って、お父さんが焼酎に漬けるんでしょうね。ちゃんとそういう技を身につけてたりするんです。唖然としました。

その代わりと言ってはなんですが、子どもたちが自分たちでショッピングに行くとか映画を観る、カラオケに行くなんてことはちょっと難しい。誰かに車に乗せてもらう段取りをつけないといけません。

 

◎地域で育つ

田舎なので、地域で子育てをしようという意識は強いです。

娘たちが幼児だった頃、散歩している間にキュウリやらナスやら漬物やら頂いて・・・ベビーカーには娘じゃなくて野菜が載っているなんてことも度々ありました。近所の人から布 おむつから洋服、おもちゃ、自転車、制服などなどお下がりを回してもらうのも普通のこと。ありがたかったです。出会えば話しかけてくれて、お菓子をもらって、子どもも懐いていくという感じでした。子どもたちも、すれ違えば知らない人でも挨拶をします。

子どもに気軽に声をかけたら不審者扱いされる・・・なんて悲しい状況は見当たりません。みんなに見守られて育っているという安心感があります。

中学3年生は卒業前に保育園に出向いて大掃除をします。乳幼児学級に出向いて小さな子と遊ぶなんてこともあります。デイサービスに行く時間もありますが、「あんたどこの子や?」と聞かれ、子どもたちが屋号で答えるなんていうのも普通のこと。

大体においてPTAが小中で1つなんです。赤ちゃんから中学生までの一貫校のような部分があると思います。

学校の教育にも地域が絡みます。かなり強力に絡んでいきます。その代わりに先生方も地域の行事に引っ張り出されます。地区のメンバーとして加子母運動会に出たり、歌舞伎に役者として出たりすることが引き継ぎ資料に書いてあるとかないとか(笑)

写真は、小学校入学の時にいただく引き出し。9年間使います。これも林業製材業が盛んな地域ならではの取り組みです。

 

子どもにも色んな行事で役があるというのも田舎ならではでしょうか。お祭りになれば巫女が回ってきます。しっかりと練習を積んで年2回の神事に臨みます。国道沿いに植える花は中学生が育てます。子どもにも役割が用意されているというのは、社会の一員だという意識を持つようになるんじゃないかと思います。

地域で育つということについてはデメリットは、ほとんど見当たりません。あえて言えば、子どもが少ないのでしょっちゅう行事があるということです。

 

◎塾はありません。

いわゆる教育環境という意味では、恵まれません。塾もスイミングも車で30分以上はかかります。好きなスポーツをさせるということも簡単ではありません。

そこは考え方を変える必要があるなと感じました。

ウチは通信教育にしました。映像授業が受けられる時代なのでありがたいです。英会話もオンラインでできる時代です。(もちろん塾に通う子も結構います。送迎する親御さんの都合次第。)習い事は、種目を選ぶのではなく地元で盛んなものに参加することからスタート。

娘たちは地歌舞伎に小さい頃からずっと参加しました。500人もの観客から喝采を浴びるなんて経験ができるなんて、本当に恵まれてる!あとはそれに関係して日本舞踊を習っています。剣道も盛んな土地柄なので参加。本人がこれがやりたい!っていう強い意思が出てくれば頑張って遠出するようにしました。

 

どんな場所に住んでいても、メリットとデメリットがあると思います。私は田舎ならではの環境に助けられたなぁと思うことが多かったです。

さて。

太陽の力が強くなってきたので、植物たちに力がみなぎっています。

子どもたちの進学に感傷的になっている場合ではない!

急ピッチな農繁期突入です。