中津川市定住情報ポータルサイト
「中津川に住もう!」
中津川に住もうスタッフ 2020年8月11日 火曜日
こんにちは。移住サポーターの田中浩子です。
中津川市の一番北にある加子母地区で農業をしています。たなか野菜畑という農家です。加子母に夫婦で移住して、早17年目。農家になって12年目。小中学生の娘が二人います。
地元でお借りした畑で野菜を作っています。郷土野菜のサトイモ「西方いも」、在来種の青豆、スイートコーン、落花生、飛騨赤カブなど面積を多く使う野菜を中心に10品目ほどを育てています。現在、畑の耕作面積は約4ha。畑の枚数は50枚ほど。加子母の土地にあった野菜を中山間地にあった形で育てていきたいと考えています。家庭菜園用の野菜苗の生産もしています。地元の産直や道の駅に出荷してますので、加子母へお立寄りの際はぜひぜひのぞいてみてください。
移住のきっかけなどは、I.Uターン者体験談に2012年に取材してもらった記事が載っているので、お読みいただければと思います。(記事の最後にURLを記載しています。)
立秋を過ぎました。
今年は雪のない冬に始まり、コロナ禍の中ではありながらも気候的には平穏な春を迎えたと思ったら、50日にも及ぶ長梅雨。そして、8月に入っても快晴の日に恵まれない夏となっています。そして早くも立秋。
標高500m以上ある加子母地区では夏は短いんです。例年だと、海の日頃から立秋までが本当に暑い夏。我が家にはクーラーはありませんが、寝苦しいというのは数日あるかないか。立秋あたりで空に鱗雲を見つけて「ああ、本当に立秋だわぁ。夏もそろそろ終わりだなぁ」って実感します。
今年は、長雨のせいか野生動物がたくさん里に降りてきています。山に食べ物少ないのかもしれないと感じています。ハクビシン、狸、猪、カモシカ、日本鹿、猿、ハシボソカラス、山鳩。畑の周辺で見かける、いわゆる”害獣”をざっと挙げただけでも、こんなにいる。家の前の道でも普通に狐やキジを見かけます。
ここは動物園なのか!
キジといえば。
私は、都会育ちなのでキジなんて動物園で出会うものでした。(まぁ、上述の動物はどれも都会では出会いませんが。)移住してから気付きました。
「キジはものすごくありふれた生きもの。」
だから、桃太郎のお供は犬、猿、雉子(キジ)なわけですよ。ついでに国鳥なわけですよ。実際に加子母ではしょっちゅう出会います。飛ぶのが下手で畑の周囲で子育てをしています。草刈りをすると飛び出してきたりします。本当に人の近くに生きている鳥なんだということも知らなかった私です。
私たちは、8月はひたすらにトウモロコシを採っています。朝5時ごろから始動して、午前中には直売所に出荷を終了して、午後は子供と近所の川へ行くというのが典型的なパターンです。
大雨の影響を受けつつも、なんとか収穫まで漕ぎつけたトウモロコシ。風に煽られて倒れたのに、見事に立ち上がって実をつけました。本当にありがたい。例年にもまして、野菜のたくましさを感じています。
トウモロコシ収穫の最大のライバルは台風と動物。どうか無事に最後の畑まで収穫できますように!
同じコーンではあるけれど、変わり種。
マッシュルームタイプのポップコーンです。一般的なバタフライタイプは今までにも育ててきたことけれど、初めてマッシュルームタイプを育ててます。
なんと!!!雌穂が赤い!!!
綺麗な色!
ポップコーンらしく、長雨なんて関係なし!というほどのたくましい育ちっぷりです。同じコーンでも、スイートコーンに比べてポップコーンの方が野性味があります。たくましい作物は好きです。
最近考えていること。
オンラインで旅行に行くとか、コンサートを見るとか、舞台を見るとか、映画を見るとかそんなことができる時代が加速してますね。娘の高校の説明会や通信教育さえもオンライン。田舎に住んでる身としては良い時代だとも言えます。
それでも思うことはオンラインが便利になればなるほど「生」で体験するってことの価値が上がることになるんでしょうね。
旅行先で感じる不安や匂い、劇場に入る時の高揚感。
想像するだけでドキドキします。
やっぱり画面じゃ比べ物にならない感じがします。それとも次第に慣れるんでしょうか。
8月は毎日トウモロコシの収穫があるので、加子母からほとんど出ない生活が普通です。今年はコロナ禍のこともあり、子どもたちも祖父母宅に帰省させずに加子母で過ごします。
できるだけせっせと川に遊びに行こう。
身近なリアルを楽しみます。