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「中津川に住もう!」

中津川市へようこそ!山が近くて川がきれいで水も空気もおいしい

2024年3月末(外国人含)

人口と世帯
人   口 74,046人
男  性
女  性
36,372人
37,674人
世  帯 31,806世帯
中津川市に住もう

移住者体験談

これから中津川市へ移住定住をお考えのかたの参考にしていただくため、実際に移住定住された方にお話をうかがいました。

中津川へ移住しました

中津川市加子母在住 小木曽 祐介さん 2020年10月掲載

愛知県から中津川市加子母へIターン。
高校を卒業後、進学で長野へ。
その後、愛知県瀬戸市のセラミック関係の会社で研究職として勤めた後、就農研修のため中津川へ。
現在は、中津川市加子母でトマト栽培を中心に農業をされている小木曽さんに農業についてお話をお聞きしました。

ご出身:岐阜県恵那市明智町
現住所:中津川市加子母
加子母地区)
ご職業:農家

小木曽祐介さん、収穫したトマトを手に1枚

Q1.移住・就農のきっかけは?

サラリーマン生活から自分の意志で働きたいと思ったのがきっかけでした。元々体を動かすことが好きだったので、転職するなら農業だと思い4年前に就農研修のため、中津川市加子母に移住しました。

Q2.就農前は、どんなお仕事をされていましたか?

愛知県瀬戸市でセラミックに関わる研究職の仕事をしていました。
研究職の仕事は、やりがいもあったのですが、すぐ成果が出る仕事ではないので、だんだんモチベーションの維持が難しくなり転職を考えるようになりました。

Q3.農業をしてどのような生活をしたいと思っていましたか?

自分の意志で、働き稼いで仕事をしたいと思っていました。
サラリーマンでの仕事よりも体を動かしていた方が好きなので、自分で動ける仕事がしたいなという思いがありました。
あとは、自分の時間も作りながら自分のやりたいようにのびのびと生活をしたいと思っていました。

栽培しているトマト
8月になると赤いトマトがどんどん増え、収穫の最盛期を迎える

Q4.農業を始める前に不安だったことはありますか?

不安だったことは、やはり金銭面でしょうか。
実際どうお金を回せばいいのか、初期費用がいくらかかるのかとか、あとはビニールハウスにいくらかかるかとか知らないことばかりの状態でしたので……。

Q5.中津川市加子母に決めた理由を教えてください。

2年間就農研修をしたのがきっかけでした。
最初は、実家の明智方面で就農研修を考えていましたが、この辺りでは加子母のみだったので、加子母で就農研修を行いました。
研修後、実家に戻るという選択肢もあったのですが、研修でお世話になった先生とのご縁もあり加子母に住むと決めました。今でも先生には、お世話になっていて頼りにしています。

Q6.中津川市での生活はどうですか?

研修を含めて4年目ですが、実家が明智なので、特に不便さは感じずに暮らしています。
前と同じ生活だなって感じです。
妻は、少し不便だと漏らしていますが……。

Q7.移住した感想は?

そんなに自分の中では、変わったことはないなと感じる部分もありますが、一番感じるのは、周りの方にいろいろ気に掛けてもらったり、教えてもらったり、親切にしてもらっていることです。
昨年、家も購入し、地域の行事にも参加していますが、近所の方との距離感も近すぎず過ごしやすい関係で暮らすことができています。

Q8.農業をして大変だったこと苦労していることは何ですか?

トマトの収穫は夏に行うのですが、その時期が暑いことです。
あとは、自然災害でしょうか。
この7月は、長雨でしたが、雨の日が多すぎても少なすぎてもいけないので、日照時間を気にしながら作業をしています。
トマト栽培は、ビニールハウスでの栽培なので、台風が一番怖いです。
ビニールのひもをあえて切ってビニールを飛ばすなどの対策をしています。
研修の2年間は、2年連続で大きな台風があり、被害を受けました。
天井のビニールがめくれたり、骨が飛ばされて曲がったり、ビニールハウスを固定している杭ごとビニールハウスが飛ばされたりという被害があり、こういう風になるんだなって経験をしたことが大きかったです。
その経験が、現在の自分のビニールハウスを作る時に大きく役に立ちました。
起きてほしくはない災害ですが、今となっては経験となっています。

台風で被害を受けたビニールハウス
ビニールハウスの骨組が曲がってしまっている

Q9.農業のやりがいは何ですか?

自分が作ったもので、人に喜んでもらえることでしょうか。
赤くならなかった青いトマトは本来捨ててしまうのですが、もったいないので加工品としてジャムとピューレにしました。
おかげさまで好評を得てジャムは、完売しました。
自分で作ったもので商品を作ったりするのは、やりがいの一つです。

青トマトで作ったジャムとピューレ

Q10.就農して今までの暮らしと違いはありますか?

一番の違いは、自分で全てを計画することです。
今までのように何時に出社して何時に終わりとかではなく、今日は何しようかとかを決めたりして仕事を進めています。
収穫のない冬場も、何をするかとか全部決めています。ちなみに、この2年間は、ビニールハウスを建てていました。
また、新たな作物を作ることもしています。加子母特産の「西方いも」という品種があるのですが、その栽培も進めています。

Q11.農業をしてよかったことは何ですか?

売り方とかも含めて、全部自分で考えながらいいなと思ったことを実践できることです。
今までの生活と比べると自分のなかでは、いいことだらけです。
自分の自由な時間も増えたと思いますし、やる気も出せています。自分でやるということが自分には合っている気がします。
サラリーマンをしていた時は、時間が過ぎるのを待つ感覚があったのですが、今はそうではなく時間がいくらあっても足りないくらいやりたいことがあります。

収穫のようす
時には、ハート形のかわいい
トマトを収穫することも

Q12.これからの生活で楽しみにしていることはありますか?

加子母という産地を少しでも大きくしてよくしていきたいです。
自分も就農する際にお世話になったので、後継者を育てることに携わっていきたいです。就農研修で就農した人が、次の人を教えるといういい循環を作っていきたいですね。
できたら地元の子どもたちにも興味を持ってもらえるような農業をしていきたいです。
すでに加子母小学校の5年生がトマトを栽培する体験をやっていて子どもたちに教えていますが、少しでも興味を持ってもらって地元で農業をしたいって子が増えればいいなと思います。

Q13.これから移住・就農する人へのメッセージをお願いします。

農業は一人でやっているイメージがあるかと思いますが、現実は一人でやれることは限られていて、周りの方の協力がないと進まないことが多いです。
なので、自分もそうでしたが周りの方にうまく頼っていくことが大事かなと思います。
お金がないと躊躇する方もいるかと思いますが、自分自身やってみて思ったのは、お金は何とかなるなと感じました。
大切なのは、自分でやるという強い意志と人任せにしないこと。あとは一度決めたら最後までやりきるということです。

インタビューのご協力ありがとうございました!