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I.Uターン者体験談

これから中津川市へ移住定住をお考えのかたの参考にしていただくため、実際に移住定住された方にお話をうかがいました。

中津川へ移住しました

中津川市付知町在住 作本 樹さんご家族

次世代の子どもたちが「森林技術者になりたい」と思ってくれるようなカッコイイ職業にしていきたい

伝統技術の継承と新たな技術の創造による森林技術者の育成と地位向上
次世代に繋げる山づくり

作本 樹さんご家族
出身地:神奈川県横浜市
現住所:中津川市付知町
移住歴:16年

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中津川市付知町に移住をしたきっかけは、横浜の知り合いが付知に縁のある人で、『お寺さんが買った土地に山小屋を立てよう』ということになり、横浜から週末の休みに山小屋を建てに来ていたことですね。

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その時に材料を入れていた人がこの林業を始めるきっかけとなった親方だったんです。一緒にお酒を飲みながら「林業っておもしろそうやね」って話をしていたら、『だったらこっちに来い』と。
親方には初めは『どうせ都会の若い奴はすぐやめて来なくなる』と思われていたみたいなんですが、半年以上、1年くらいずっと毎週末くらい来ていて、根性ある奴だなと、思ってくれていたみたいです。
横浜では、とび土工と言って、法面の工事をやっていました。仕事に行くのは山形県とか福島県とか、遠くで仕事をしたり、出張が多く、その中で、『まぁ岐阜は別に遠くないよね』と。林業にうっすらと憧れみたいなものもありましたからね。横浜というと都会なんですけど、都会から見ると結構カッコイイ仕事なんですよ。山の仕事っていうのは、身近にはなくて。

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実際に自分が働いてみて感じたのは、カッコイイけど、意外と地元で下に見られていて、従事者たちもそう思っている。事実危険度の高い仕事ですから、そう思われてしまうのかもしれないですが…『どうしてバカにされる事に命を張るんだ?』と。
『危ない仕事をやって、それを生き抜いているってことで誇りをもってくれ』と思います。
従業員も少なからず居ますので、カッコヨクして産業として成り立つように、将来的にはそうなってほしいなって夢がありますね。

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業務のメインは山から材木を搬出する仕事ですね。山の木を人の手によって伐採、機械を使って集材し、材木市場へと出荷するという。今年は中津川市森林組合の下請けで中津川市有林の生産間伐が半分、あと半分は長野県南木曽で岐阜県森林組合連合会の下請けで主伐(皆伐)をやっていますね。そういう感じで年がら年中山から木を出しています。

 
 

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私の会社では移住者の雇用を積極的に行っています。というのも、特に山の仕事というのは特殊なものもあり、受け入れる側がもっとオープンになる必要を感じるんですね。余所を受け付けない、新しいものごとを受け付けない、そんなところを変えて行きたいんです。
今までは、関東など遠方から数名雇用しましたが、どちらも退職してしまって……現在熊本から森林技術者が就業中ですが、先だっての震災で1月半位里帰りさせて、家族の手助けをし今は現場で就業しています。そういう風に都会から田舎だけではなく田舎から田舎もありだと思うんですよ。それのためにはこの街が、とくに自分ができる林業をもう少し活性化しよう、魅力的な業界にしようってことなんです。みんなが集まって来て、それが産業として成り立てば一番良いと。仲間は多い方が良いですからね。


 
 

普通に話すことができるっていうのも大事で、例えば「山師弁」というのがあるんですが、そういった言葉の壁とか。こちらの方言で「えらい」というのがあって、最初褒められていると思ったら「つらい、しんどい」という意味なんですよね。でもその「えらい」っていうのを褒められてるって思い続けられれば笑顔になれるし。来る人、受け入れる人の気持ち次第なんです。
交通も昔と思えば不便ではないので、特に田舎と意識をせずに『この土地でライフステージを一生過ごせるか』というのをある程度覚悟してから来てくれるというのが一番有難いですね。

しかし、雇用を確保するのも実際難しくて仕事も薄いんですよね。
そのために機械力を整備して、来月やっと法人化の予定なんです。
私の親方はは自分が就職して5年目に事故で亡くなったんですが、その事業だけを自分が受け継ぐ形で開業して、そこから10年たったら会社にしようって目標があり、今年11年目になってしまったんですが、より一層、知らない人が来やすい状況を作って、会社組織にしてやっていきたいなっていうことなんです。

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若い人ばかりではなく技術を持っている60代70代の先輩方や、細かくて正確なことが得意な女性なども活躍できるのが山仕事だと思います。機械を使った山の仕事はボタンひとつですから力は要りません。玉切りもどこで切ったかで値段が倍近く違うようなものもあり、培ってきた経験や技術がとても大切です。良い物はしっかりと継承し、新しい良い物もどんどんと取り入れて行きたいと思っています。
呼び名も「山師」ではなく「森林技術者」というのを進めています。現代は昔とは違って、カッコイイ仕事というブランドにしたくて。全身オレンジ色の制服を社員全員に着させて、カッコつけて誇りを持って仕事をしてほしいと思っています。

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山の一番の利点は、『見渡す限り工場』というところですね。木が生えているところは全部仕事に繋がります。例えば製造業などは、材料さえそろえばどこでも工場を建てられますが、木は動きません。それが唯一自分が信じているところです。一生くいっぱぐれないぞという。
そこから技術を磨けばどこでも食って行けるということですね。
自分も経験15、6年でこうやって事業主をやれてるわけですから、それだけで夢みれんか若い衆と思いますけどね。『10年やればなんとかなるぞ』って。
経験5年目ほどで親方になっていますから、当時いた従業員に申し訳ない事したっていうのも多々あります。今こうなれたのはみんなのおかげ、仲間のおかげです。

 
 

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山の事を色んな人に知って貰いたいと思って、『付知町優良材生産研究会』というところに所属しています。そこは小学生とか、子どもを対象とした木育授業を沢山やるんです。そこには積極的に出るようにしています。
8月11日にも、山の日っていうのが付知でありました。そこでは技術者の競技会を開いてみたり、みんなで山の機械を出展して子どもを載せてあげたり、そうやって触れ合える機会をこっちから持って行ってあげないといけないんです。大事なのは次世代の子どもたちですからね。欧州の例をだすと、フォレスター(森林管理の専門家)などが子供たちが将来に思う職業選択肢に入っていると聞きます。日本の子供達も将来「森林技術者になりたい」って言ってくれると最高ですよね。

 
 

実際、この仕事のことを知らない人も多いんです。都会の人『自然の中でのんびり仕事を』というような妙な憧れをは山に持っていたり。
採用面接の時にまずはここから景色見せて『あれは自然だと思いますか?』と聞くんですけど、『いっぱい自然がありますね』と言う人は林業のことを違う捉え方をしてしまっているなと思うんです。
『ここら辺の深緑の山は人工林って言って人の手が加わってるもので、それをかまっていき続けるというのが自分たちの責務だよ』と。あくまで木を切って、木を殺めて商売するんだから、畏敬の念を持って、その材木を一番良い評価で出荷してあげるのが自分たちの仕事ですから。
それに後から付いてくるのが“環境が良くなる”という嬉しい副産物ですね。でも、それを先に言ってしまうと日本の山は間違った方向に行ってしまうので、現在は森林資源を無駄なく活用して、それの付随するもので自然が守られて行くということをしっかり知ってもらいたいです。

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あとは、中津川市はお祭りが多いですよね。付知は特に多くて、色々参加しています。
うちの奥さんも“レディースクラフトフェア”ってあるじゃないですか、それの実行委員長をやっていてて、地元では自分よりも有名なんですよ。そうやって、なじんでますね、自分よりは奥さんのほうが。本当にありがたいです。もともとは直接の知り合いがいない状態で来てくれたので。

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私は、主人と婚約しているときに、中津川市付知町へ転職すると聞きました。主人はこちらの市営住宅に先に一人で来て、修行という感じで一年ほど。そこで私も一緒にこちらに来て暮らせるかというのも見て貰って、結婚して暮らして行けそうだとということで付いてきました。
付知は住みやすい街だと思うんですよね。車には乗らなきゃいけない街ですけど、ちょっと出ただけで用は足りますし。

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付知を知らない人からは『すごい山の奥の方に住んでいる』と思われるのですが、実際東京の方から来た友達は『わりと住みやすそう』とみんな言うので、都会と比べて不便だとかもあまり思わないですね。
昨日も友達に、「都会の人は野菜はどうしてるの?」って聞かれて、この辺の人は知り合いが畑やってたり、自分の家で畑を持っていておいしいの食べれるじゃないですか。「全部全部買うわけ?」って言われてあぁ確かにそうだなって。野菜、つけものは貰うものですからね。食べ物もね、おいしいのあるし、食べれるし。
今は何も作っていませんが、クラフトフェアに参加しはじめたころは、山に落ちているような枝を拾ってランプシェードを作ってました。

 

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そうやってみんなで暮らしを楽しんでいますね。
楽しまないと意味がないですから。
もともとは借家を借りていて、建て直すという形で3年前にこの土地を買って、木を沢山使った家を新築しました。付知は良い所ですね。環境は本当にこの上ないくらいです。付知の奥の方はとても綺麗だし、毎年必ずホストをしているんです。
この間も9人3家族、夏などに来てくれるんですよ。横浜からきて、ここで夏休みを過ごして、家が夏休みどこも行けず(笑)。

 

方言とか、実際付知弁は品が良いとは言えません(笑)。
仲の良いおじさんおばさんの話を聞いていると怒り合っているかと思ったり。でもわかると面白いですね。
こっちに来る人は本当にそういったところを「楽しむ」という思いで来るといいと思います。「あの人何言ってるんだろう」より「理解してやろう」と思うと、意外とみんな大事にしてくれます。お互い最初はバリアをどうしても張っちゃうので、どう飛び込むかですね。

山も川も自然も大事、それと生業ですね。それをしっかりすれば都会よりも全然良いですから。間違いなく住むには最高ですから。

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